履歴書に書く資格
本来、履歴書に記載する資格欄には、国家資格などの免許と呼ばれる資格が有効で、民間が発行する認定資格では、あまり評価されないらしい。
特に、最近は複数の資格を持つ方が増えている。しかし、転職する際に面接を受けようとする企業とは関係のないものまで書きすぎると、その職業への情熱がかえって疑われる結果となり、マイナス評価になるという企業の人事担当の言葉も聞いたことがある。
また、現在でも日本の学校教育は、全てがオールマイティな平均点を目差しているが、実際の社会ではそれぞれ細分化しているため、更に特殊性が求められているという。大人になったら、何かに特化した資格や能力の方が高く評価されるということである。
それでも、非正規雇用による登録型の派遣社員では、何の職業でも対応できる様に、幅広い知識が求められるが、派遣社員の中には、働きながらもアパートも借りられない労働者がいるように、今はオールマイティにこなす人材が雇用待遇に恵まれてはいないようだ。
それよりも何かに特化した資格や経験が、年齢を重ねるとともに必要になると思う。例えば建設工事。職人と呼ばれる人達と手元として、職人のサポートをする人材ががいるそうだ。もちろんこの世界では、職人として仕事の段取りや難しい分野を担当する方が収入も高く、仕事も安定していると思う。しかし、手元と呼ばれる人材は、建設業に係わるあらゆる業種のサポートをしなければならず、また道具ひとつとっても、その職種によって呼び方が違い、とても多くの知識を要求される。転職をする際にどちらが有利かと考えた時に、自ずと後者を選ぶだろう。